没後10年以上を経た今なお、映画界に燦然とその名前が輝き続ける巨匠、黒澤明。青年期には画家を志し、18歳で二科展入選を果たすほどの腕前でありながら、映画製作の道を選ぶと同時に「二兎を追う者は一兎も得ず」と潔く筆を折り、すべての絵画作品を焼却。それから半世紀以上を経て、映画『影武者』を製作する中で再び絵筆をとり、作品にかける熱い思いを丹念に描きあげたのが「画コンテ(=絵コンテ)」でした。以来、画コンテは黒澤にとって映画製作に欠かせない重要な創作過程の一つとなり、生涯2,000点を超す作品を残しました。完成された映画と見比べると、その人物描写、衣装、装置、照明、構図がほぼそのままに再現されていることに驚かされます。緻密に描きあげられた画コンテの数々には、「映画の1コマ1コマが1枚の写真のように美しい」と評された黒澤映画の原点を見ることができます。緻密で芸術的な黒澤の画コンテは、映画界のみならず美術界からも熱い注目を集めており、昨年のパリ市立プチパレ美術館、トルコ共和国イスタンブール市のペラ美術館をはじめ、世界の由緒ある美術館で画コンテ展覧会が開催されました。本展では、2,000点の画コンテから厳選した約140作品に加え、映画『夢』でゴッホ役を演じたマーティン・スコセッシ氏が所蔵する画コンテ10作品(予定)を日本で初公開。躍動感溢れる作品の数々を通じて、その芸術性の高さとともに、天才と呼ばれた黒澤がいかに緻密に準備を重ね、丁寧に真摯に映画創りと向き合っていたかをご覧ください。 公式ホームページ http://www.kurosawa-drawings.com/ 特別上映 本展の開催にあわせて、黒澤明監督作品を特別上映します(別途映画鑑賞券が必要です) 会場:1階ホール(190席) 上映作品 9月25日(土)~10月1日(金)「静かなる決闘」「乱」 10月2日(土)~10月8日(金)「羅生門」「まあだだよ」 上映スケジュールと料金はこちら http://www.kurosawa-drawings.com/page/26 トークショー 2010年9月25日(土) 16:00~ 「『乱』のアーカイブ資料を読み解く」 出演:熊田将彦 氏(黒澤プロダクション)、岡田至弘 氏(龍谷大学教授工学博士) 会場:1階ホール 定員:190名 展覧会または映画鑑賞券をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます(無料/先着順) お問い合わせ・詳細 http://www.kurosawa-drawings.com 黒澤明画コンテ展事務局 電話03-3490-4340 [画像: 黒澤明「影武者」武田屋形・御裏方・一室 ]
2D: イラスト2D: デッサンその他: トーク・イベント
2010-09-04 - 2010-10-11
一般 1000円、学生 800円、中高生・65歳以上 700円
クロージングパーティ 9月19日(日) 18:00−21:00
2D: 写真その他: パーティー
2010-09-09 - 2010-09-19
無料
足立喜一朗は1979年大阪生まれ。東京で活動する気鋭の作家です。2007年のグループ展『Space for your future』に出展された電話ボックス型のディスコ「e.e.no.24」では、一躍衆目の的となりました。初期に行っていたゲリライベントや、近作のエコやロハスの矛盾をテーマにした「シャングリラ」など様々なシリーズを発表していますが、いずれも現代社会を独自の視点で捉えた、時にシニカルな思考・コンセプトを背景にした表現が一貫しています。今回発表されるのは、大型の円錐形の立体が組み合わされてその表面がミラーボールのように光を乱反射させる作品です。「SOAP」とは、それぞれ「Symbol Of Absolute Power」(絶対的な力の象徴)と、「Silence or Absent Party」(静寂、あるいは誰もいない宴)を意味します。この2種類の「SOAP」の新作がナディッフの1階と地下ギャラリーとに展示されます。今回の個展にあわせて、足立喜一朗の作品をまとめたカタログの記念すべき第一号「WORKS: 2004-2010」(250部限定)が出版されます。どうぞお楽しみに。 [画像: 足立喜一朗 "Grandcross"(2010年)]
3D: インスタレーションその他: パーティー
2010-08-28 - 2010-09-26
無料
本展では東京都写真美術館の2万5千点余におよぶコレクションから選りすぐられた作品を基に構成し、ポートレイトのなかでも主にヌード写真を取り上げます。ヌード写真には、写されている人間を「個人」として写しているものから、オブジェなどと同じように、美しい曲線を持つ物体として捉えているものまで、多様な作品が存在しています。ヌードの表現も他の写真表現と同じように、19世紀のピクトリアリズムの時代には、古典絵画を手本とした構図のヌード、そして20世紀に入ると写真本来の機能を生かしたようなモダニズム的なヌードと、表現の方向性が時代によって変化しています。そして被写体もモデルやダンサーなどから、恋人、家族から自分自身を捉えたものなど、対象も広がっていきます。社会や風俗、思想と様々な分野と絡み合う表現を取り上げ、その表現の違いから、それぞれの時代の人々を表象するポートレイト。単なるポートレイトではなく、敢えて服を脱いだ人を撮影することで、写真家達は、どのようにそれぞれ時代を捉えようとしたのでしょうか。これらの表現を通して、その時代の社会が持つ問題や意識の相違などが浮かび上がってくることでしょう。 トークイベントも開催します。詳しくはHPご覧下さい。 [画像: 「ストーリーヴィル、ニューオリンズの赤線地帯」 E・J・ベロック (1912年)]
2D: 写真その他: トーク・イベント
2010-07-31 - 2010-10-03
一般 500円、学生 400円、中高生・65歳以上 250円
2009年、G/P galleryにて開催した展覧会『Hackney Flowers』も記憶に新しい写真家Stephen Gillが2008- 2009年の間日本を訪れて制作した最新作品をまとめた写真集『Coming up for Air』がNobody Booksから発売されます。G/P galleryでは発売を記念して、特別展『Coming up for Air』を8月20日(金)より開催いたします。プリントの他、ポスター、プリント付きスペシャル写真集などの販売を予定しています。 [画像:Copyright © 2010 G/P and G/P's Artists All Rights Reserved.]
2D: 写真
2010-08-20 - 2010-09-26
無料
オノデラユキ(1962 生まれ)はパリを拠点に、世界的な活動を続ける写真家です。独学で写真技術を身につけ、1991 年第1回写真新世紀展優秀賞を受賞、写真家として頭角を現しました。イメージを重ねた幻視的な作品で「謎めいていることは貴重である」と評価され、その作品の本質は1993 年パリに拠点を移すことにより更に力強く磨かれていきました。そして創意溢れるシリーズを次々と発表、2003 年、写真集『カメラキメラ』で第28 回木村伊兵衛賞を受賞し、さらに2006 年にはフランスにおける最も権威ある写真賞「ニエプス賞」を受賞しました。オノデラの作品は、「写真」という一般的概念に収まりきれないところに、その魅力と特質があります。それは写真表現の可能性に果敢に挑戦してゆくオノデラの尽きない探求心に支えられています。ある時はカメラに細工を施し、ある時はコラージュによって、ある時は思わぬアングルから被写体をとらえ、コンピューターを使用したり手彩色を施したりと、シャッターを押すまでに行われる作り込みは、まさに造形作家の作業です。それらを一度カメラという機械を通して1 枚の画面に封じ込め、最終的に自らの手で現像し写真作品として完成させるのです。オノデラの作品は、日常の風景を捉えながらも、私たちの固定観念を覆すような視覚世界を体験させてくれます。そして、独自のユーモアと都会的なセンスで巧みに観る者を惹きつけながら、私たちを写真の迷宮へ誘うでしょう。本展ではオノデラユキの初期代表作に東京都写真美術館新収蔵作品「Transvest」、「12speed」を加えた9 シリーズ約60 点で展観いたします。
2D: 写真
2010-07-27 - 2010-09-26
一般 700円、学生 600円、中高生・65歳以上 400円
カイトサイコは1974年飛騨高山生まれ。大学を出て渡仏、彫刻を学び、その後パリを拠点としている。これまで日本では透明感のある、どこかにありそうでいながら、どこにもなさそうな地平線を描く作家として紹介され、アートフロントグラフィックスでも2008年6月のグループ展にも平面作品が出展され根強いファンを得てきており、作家としての本来のベースラインが立体であることを忘れられがちであった。昨年より、立体でシリーズで粘土を使い子供の小立体作品を作成しはじめており、作家の活動の場からフランスの子供かとも思われたが、実は地平線と同じように、どこにあっても、誰でもあってもよい人物像である。インターナショナルとかグローバルなど普遍性とは関わりのない、どこか寂しげでどこにも帰属もしえない人物像である。19世紀末から20世紀初頭、パリには多くの文化人が集まり、モダニズムの拠点となっていたが、それはひとつの町にあるスペシフィックなひとつの核を持った文化であるにとどまらず多様性と無国籍性が特徴でもあった。パリには、あるいはそうした文化の基盤がまだあるのかもしれない。それが日本に戻ってきたときに違和感を感じさせるわけでもなく摩擦を感じさせるわけでもなく、どこでもない誰でもない何かを感じさせる作品をつくり続けるカイト・サイコは、今日本の美術界のメーンストリームとは根本的に違う地点を目指しているように感じられる。それは場を失っているのではなく、今当然ある場所がここではない場所であると語っているような気になってならない。
3D: 彫刻・立体その他: パーティー
2010-09-07 - 2010-09-26
無料
MA2Galleryは大きな窓が特徴的なギャラリーです。昼間は外光が差し込むことで時間によって作品の表情が変わり、夜になると車のヘッドライトが展示壁の上を通り抜けていきます。内からは作品を観ながら、建物、空、交差点に行き交う車や人がみえ、外では、近所の子どもたちが窓にへばりついて不思議そうに作品をみて行く。内と外、こちらとあちら、日常と非日常、、窓を通して繋がっています。また、窓は空間に枠をつくって、目にする情報を限定するものでもあります。窓を通してみた街や空は、まるで手にとるようにその移り変わりや雲の動きを追ったりする事ができます。中国では庭園にわざわざ壁を建て窓をつくり、それを通して眺める景色を愛でる漏景という様式があります。みえる部分を区切る事はより鮮明にその対象を浮かび上がらせると同時に立ち位置によって、みているものとの全体のズレや歪みも生じさせているのです。今回のグループ展では、それぞれ「窓」を意識できるような作品を作家6名で展示致します。表現方法は様々で、色々な窓があります。窓の向こうと繋がる方法を自由に探ってゆけば、作品は私達の内に風を送ってくれることでしょう。
2D: 絵画
2010-09-04 - 2010-09-22
無料
石井の初期の作品は、ヒップホップカルチャーの一要素であるグラフィティに影響をうけたモチーフでした。その後イギリスのチェルシーカレッジオブアートアンドデザインへの留学を経て、客観的に日本とそこから紡がれてきた伝統技法、自らの作品を真摯に見つめ直しました。そしてモチーフは現代日本社会の象徴 “サラリーマン”、そして今回はそこからさらに視野を広げた“都市”へとテーマが移り変わりました。いずれも作家が日常生活を通して見つめた現代社会が反映されています。かつて尾形光琳、葛飾北斎は伝統技法を用いながらも当時の社会を取り込み、過去にない大胆華麗な絵を描くことにより革新的な名作を生み出しました。石井は日本美術の文脈を築きあげてきた先人達の意思を引き継ぐように、伝統を乗り越え新しい普遍的な価値を創り出していくことに挑戦しています。 伝統工芸を現代美術へ転換するという独自の切り口で、世界でも評価される革新的な芸術を志す石井。未来を担う若手作家の、不況にも打ち勝つほどの強いエネルギーに満ちた本展を、是非ご高覧ください。 [画像: 「土工」(2010) 友禅染、絹、パネル、99x165cm 撮影:宮島径]
2D: 絵画
2010-09-01 - 2010-10-02
無料
光と色彩、その無限の組み合わせを自在に操って、ファッション写真のデザイン至上主義ともいえる流れを堅守してきたのが、腰塚光晃氏です。画面上に輝く色はグラフィックな規律に溢れ、人物の存在感は、まるで絵筆で描かれたようにグラマラスでリッチ。Perfumeや安室奈美恵らポップスターたちへ、スターダムに相応しい同時代性と奥行きのあるオーラを与えてきました。旺盛な実験精神や楽しい着想力も彼ならではの持ち味です。 本展は、腰塚氏が9月にリリースする写真集「Japanese」の内容を受けるものです。ここ数年興味を引かれ、ライフワークとして撮り続けてきた着物の型紙シリーズをはじめ、ランドスケープ、ライトペインティング、スティルライフなど、多様なスタイルの約50点で構成。ふだんの彼のファッション写真やポートレートとは違ったモチーフばかりですが、彼自身、この写真集を「自分自身の集大成」と位置づけるように、その"色彩の工芸家"たる美意識の核心を吐露するイメージばかりが選ばれます。「日本人であることの意味、それに相応しい写真表現について、キャリアのスタート時点から意識してきた」という彼は、タイトルも「Japanese」と名付けました。 「Japanese」は52枚の写真シートで構成され、書籍でありながらパッケージそのものがフレームになっており、インテリアとしての機能も兼ねるユニークな造本になっています。今後は様々なフォトグラファーやクリエイターが参加できるアート写真集シリーズとして定期発刊していく計画です。 ライトジェットプリントによるオリジナル作品は、20,000円台を中心とする購入しやすい価格帯となります。
2D: 写真
2010-09-03 - 2010-09-15
無料
”手で考える”をテーマに、目黒区美術館では、積み木やパズルなどのデザイン的に優れた玩具を、[トイコレクション]として収集してきました。玩具というと、とかく子どものものを思われがちですが、これは、大人から子どもまで幅広い年齢層を対象としています。今回は2003年の「立方体の7つの窓 ペア・クラーセンの世界」展に続く企画として、このトイコレクションを基本に、クルト・ネフ(1926〜2006)が設立したスイスのネフ社による玩具と、同時代に活躍した彫刻家アントニオ・ヴィターリ(1909〜2008)の、主に、玩具に関する仕事をクローズアップしてご紹介します。ネフ社の玩具は、ペア・クラーセンの造形に代表されるような数学的、幾何学的要素を持ち、かつデザイン的に優れたものが多いことに定評があります。アントニオ・ヴィターリは、写真家を経て彫刻家として活躍、次第に木のオブジェを制作しさらに玩具の生産を開始するなどユニークな道を歩みます。ヴィターリの造形は動物や人をモチーフに抽象化された美しいカーブを持ち、木の質感を大切にしているところに特徴があります。ネフ氏とヴィターリ氏の玩具に共通しているのは、時代の流行や市場経済の動向などには惑わされず、そのポリシーが守られながら制作されてきたことです。そして、その人気の秘密は、大人と子どもを分けることなく、人間本来が持っている”手で考え、手で遊ぶこと”をその創造の精神として貫いていることにあります。本展では、制作過程に関する展示や実際に手に触れて遊べるコーナーも設置、さらにワークショップ、セミナーなどでネフとヴィターリの魅力に触れていただきます。
3D: 彫刻・立体3D: プロダクト
2010-07-24 - 2010-09-12
展覧会ごとに1500円以内